とうおんアートヴィレッジフェスティバル2019 TOON戯曲賞2018大賞演劇公演 『草の家』
老いていく家族、家、地方——
「一つずつ、亡くなっていくな、大事なもんは…」
[作] 守安久二子
[演出]西村和宏
[あらすじ]
旧商家の門構えのまま残る「藤井計機商店」通称「はかりや」の藤井家。男4人兄弟の長男悟志に嫁いだ陽(ハル)。夫の死後も義母に寄り添い家を守ってきたが、その暮らしは陽の病気で岐路を迎える。
親族たちが後継や家の処分を口にするなど陽によって保たれていたバランスが崩れていく。季節は初夏。今年の夏は、長男の悟志三回忌が執り行われる。
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「ふるさと」という響きが甘く切ないのは、そこにあった家や人の営みに思いが及ぶからだろうと想像します。
地方の大家族から巣立ち、都会で高度成長期を支えながら、核家族を作っていった人たち。また、ずっと彼らの故郷であり続け、見守りながらも消えていく人や家。
地方都市と東京。生活の変化と年老いていく家族。時の流れと共に終わりゆくものと変わらずにあり続ける思い。
東京で生まれ育った私は、憧れも含めてそんなことに思いをはせてこの戯曲を書きました。
初めて応募した作品が、大賞を受賞できて本当に光栄です。子供の頃から、不思議と体の中に残り続けていた小さい小さい渦巻を、捨てずに生きてきてよかったと思いました。
————————————————守安久二子(TOON戯曲賞2018大賞受賞作家)
[出演]
藤井浩次…岩渕敏司
藤井昌枝…鈴木智香子(青年団/サラダボール)
藤井幸雄…斉藤かおる(坊っちゃん劇場アウトリーチ事業部)
藤井 靖…高山力造(SCHOP PROJECT)
翔一郎 …前田浩和(劇団だるまど〜る)
光 子 …A愛洲恵(東温市民劇団) B渡邊沙織(情熱’ダイヤモンド)
孝 …A市川翼(ダブルキャスト) B合田一彩
藤井悟志…細川秀明
藤井 芳…福徳マリ子
常備薬販売員…和泉元守
[日程]
2020年
2月22日(土) 19:00 A
2月23日(日) 13:30 B/18:00 A
2月24日(月・祝) 13:30 B
【追加公演】
2月24日(月・祝) 17:30 A
*A愛洲恵・市川翼 B渡邊沙織・合田一彩
*開場は開演の30分前
[会場]東温アートヴィレッジセンター シアターNEST
(東温市見奈良1125番地 レスパスシティ/クールス・モール2F)
[料金]
前売:一般 2,000円/U23 1,500円/中学生以下 1,000円
当日:一般 2,500円/U23 2,000円/中学生以下 1,500円
[予約/お問合せ先]
NPO法人シアターネットワークえひめ
Mail:kusanoie2020@gmail.com
Tel・Fax:089-904-7025
演出助手:鈴木智香子・安田有里
舞台美術:カミイケタクヤ
舞台監督:東海林葉子
照 明:金野俊幸
音 響:高橋克司(東温音響)
衣装プラン:西村ひとみ
宣伝美術:サ々キDUB平
スタッフ:秋本せい子・菊池美里・小藤由香・新名真裕美・兵頭優子・渡邉千寿
主 催:東温市移住定住促進協議会
共 催:東温市
協 力:坊ちゃん劇場 四国学院大学 一般社団法人アトリエ・サラダ
企画運営:NPO法人シアターネットワークえひめ
助 成:2019年度文化庁 文化芸術創造拠点形成事業